村山龍平記念館
玉城町田丸
朝日新聞の創刊に携わった
村山龍平を顕彰する記念館
村山龍平は、嘉永3年(1850年)に伊勢国田丸(現・玉城町田丸)の紀州藩田丸城代に仕える家系に生まれ、後大阪へ移住、1879年(明治12年)に朝日新聞を創刊し、後に朝日新聞社の社主となった。玉城町名誉町民第1号。
村山は財界人・言論人として社会を先導し続けたのみならず、美術品収集(香雪美術館参照)でも知られた文化人でもあった。また郷土愛にあふれた人物でもあり、故郷に多くの寄付を行い、田丸城の町有化などの原資を提供した。
朝日新聞社社長時代に全国中等学校優勝野球大会(現・全国高等学校野球選手権大会)の創設を決断、第1回大会では羽織袴姿にて開会式の始球式を務めた。日本の高校野球発展の礎となった夏の甲子園大会創設の功績が讃えられ、全国高等学校野球選手権大会誕生100周年でもある2015年に野球殿堂特別表彰者に選出された。
玉城町ではこうした村山の功績を讃える施設の建設が没後50周年を迎えるにあたって計画され、村山の子孫からの多額の寄付を受け、1983年(昭和58年)に開館した。
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